内閣改造について cabinet shuffle 2003 9 22
竹中氏の留任は、妥当な人事でしょう。
いろいろ、不満はあるでしょうけれど、やむを得ないでしょう。
今は、高度成長時代や安定成長時代と違って、時代の端境期なのです。
こういう時代は、専門知識がある人でないと、時代を乗り切れないのです。
最近は、経済も、金融も、高度に、専門化かつ技術化したのです。
特に、金融は、金融技術革新の時代を迎えます。
今までの金融行政は、旅客機の操縦のようなものでした。
今の旅客機は、コンピューター制御で飛ぶことができます。
だから、ある程度、コンピューターに任せれば、
機長は、飛行中に、コーヒーを飲んでいる余裕があります。
しかし、今の金融行政を取り巻く環境は、
最新鋭の戦闘機を操縦するようなものです。
最新鋭の戦闘機は、いくらベテランのパイロットでも、
飛行中に、コーヒーを飲んでいる余裕はありません。
それから、国債管理担当・国際金融担当大臣を置く必要があると思います。
この分野も、今後は、重要な分野となってくるはずです。
財務大臣は、予算、決算、事業の評価に専念すべきです。
日産のゴーン氏のような役回りを、財務大臣ができるかが期待されるところです。
国の決算は、実に、いい加減です。
決算は非常に重要なのに、決算について、国会では、まともに審議していません。
みんな予算だけ熱心で、決算は、どうでもいいという態度です。
これからの時代は、大臣が専門職化していく時代になるかもしれません。
今までの多くの大臣は、名誉職でした。
これでも、高度成長時代や安定成長時代は問題ありませんでしたが、
時代の端境期である現代は、専門知識がある人が必要です。
ところで、今度もまた、外交は首相がやるのでしょうか。